光の方へ [ こころ]
夏至の夜。
カージーさんのキャンドルと、雨音とともに過ごしました。
小さな灯りが、とても明るくあたたかくて。
静かにゆっくりと時間が流れていきました。
ゆれる光と雨音のリズムが溶け合い、音を紡いでゆくような。
身を委ねていると、穏やかで優しい気持ちで満たされて。
いつもはパソコンを開いたり、音楽を聴いたり、読書したり、人と過ごしている時間。
何となく何かに追われるように先を急いだり、ただだらだらと過ごしたり。
何かをしながら、別のことを考えていたり。
感じることよりも、考え、分類し、判断することに時間を奪われる日々。
それが普通と感じていたけれど、毎日がものやこと、騒がしい言葉や音で埋め尽くされている。
何かを得たり、することによって心や体を満たそうとしてしまうけれど、
ありままの今を喜べることが本当の幸せかもしれない。
そして、「ない」状態に身を置くことによって、「ある」ことを実感できるのではないかと。
闇が光を輝かせるように。
静けさが音や言葉を深く心に刻むように。
手放すことで、豊かになれること。
朝と夜、毎日少しの時間でも。
こうしてリセットできれば、穏やかで優しくいられるかもしれない。
ほんの一瞬、感覚を思い出すだけでも、いつもの出来事、景色も人も輝いて見える、
そんな気がします。
火はやがて消えてゆくけれど、この光は道しるべとして、絶えることなく心に生き続けますように。
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